モザイクエンペラーのブログ

世界平和とギャグ。

西成のホームレスの話

大学生のころ、大阪のホームレス支援団体にボランティアしにいった。
大阪にはあいりん地区があり、日本で最もホームレスが多い場所だ。

 


そこで元ホームレスのおじさんに聞いた衝撃的な話をする。
闇金ウシジマくんの話は本当だったんだなと思った。
「」のなかが、元ホームレスのおじさんに聞いた話。

「ガードマンをしていたが片目が見えなくなり、首になってからしばらくして金がなくなり路上で寝泊まりするようになった。
路上で生活していたら『1日で二万円もらえる』と誘われたので建築現場で働くことになった。
実際は食事代と宿代で1万円引かれ、毎晩強制で賭け事をやらされて3か月働いて2万にしかならなかった。労働状況は劣悪で、休憩をろくに取らず狭い橋の欄干を命綱なしでつくるというものだった。

3か月の間に、3人落ちて死んだ。
下で作業で出たゴミを拾う係の人たちがゴミと一緒にそれを拾って小屋に運ぶ。
翌日になればそれは跡形もなく消える。

誰かが死んでも作業は止まらない。
身寄りのないホームレスや家出してきた若者のような人たちばかりだから問題にならない。

3か月たって作業が終わり、今度はきちんとした場所で働こうと思い片目が見えないことを隠して普通の建築会社で1年半働いた。
しかしとうとうばれて首になり、家賃が払えなくなった。はじめはビジホ、ネカフェ、そのうち金がなくなって路上で寝た。
西成(あいりん地区)にはいかなかった。西成は宿も食事も安くホームレスにやさしい。そこに行ったら何とか生活できるし抜け出せなくなってしまいそうで怖かった。

そのうちBIGISSUE(ホームレスが売るための雑誌)を売って金を稼ぐようになり、ホームレス支援団体と出会った。今は支援団体に紹介してもらった町の自転車駐輪の管理をしている。」

***

「路上で生活していると優しそうな人がおにぎりをくれて「生活保護を受ければ屋根の下で寝られる」と言って生活保護を受理させて、
いざ受給できたら生活保護費のほとんどを天引きしてしまうという「生活保護ビジネス」がある。
6畳のアパートに3人押し込めて、食事は毎日カップ麺と菓子パン1つで月に1万円だけもらえるという生活をさせるそうだ。

だから路上には話しかけられても無視すると決めている人もいる。そのせいでNPOなどの支援の手が届かなくなってしまっている。」

***

以上が私のノートに記録されていた話である。
私のノートには彼の名前は書いていなかった。
私は、ホームレスを一人一人の個人として見つめるのではなく、ホームレスというカテゴリーに入れて満足してしまっていたのだ。


(以上の話は読みやすくするための改変以外、一切手を加えていません)

 

 

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